2020年度日本教育メディア学会第27回年次大会にあたってのご挨拶
大会実行委員長 市川尚(岩手県立大学)
第27回日本教育メディア学会年次大会は,2020年10月17日(土)と18日(日)の2日間で開催いたします。新型コロナウィルスの感染拡大にともない,第27回年次大会は,オンライン開催となりました。
2020年度は,新学習指導要領の全面実施が小学校でスタートし,中学校や高等学校の実施も目前となっています。1人1台を見据えたGIGAスクール構想による環境整備が進められており,授業でのICT活用や情報活用能力の育成が今後ますます重要になってきます。一方で,コロナ禍により,大学を中心に,小中高においても,オンライン授業への暫定的な切り替えが必要となりました。今後,第二波,第三波にも備えていく必要があります。状況がおさまるまでの代替措置ではありますが,多くの教員がオンライン授業を経験することは,ICT活用促進への何らかの起点となる可能性もあると考えられます。年次大会では,このように教育環境が変化するなかで,持つべき視点や具体的な対応について考える機会になればと思っております。
平常時であればぜひ岩手にお越しいただきたいところではございましたが,オンラインであっても皆様にとって有意義な時間となりますよう,準備を進めております。皆様のご参加をお待ち申し上げております。
大会オンラインサイトのURLとログイン用のアカウント は、「JAEMS第27回年次大会オンラインサイトのご案内」の件名でお送りしたメールに記載してあります。問い合わせは jaems.taikai2020★gmail.com(★を@に置き換えてください)までお願いします。
発表集録を公開しました。ダウンロードはこちら
参加申し込みは締め切りました。当日登録での参加はできません。事前登録いただいた方には、メールで参加方法を配布しております。
1.日時と場所
2020年10月17日(土),18日(日)
オンラインで開催します。本ページにてご案内します。
2.後援・協賛
後援:岩手県教育委員会
3.大会プログラム
大会プログラムを公開しました ダウンロードはこちらから
jaems2020program1017
4.大会企画
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- 大会企画1 オープニングセッション 「教育現場を触発する教育メディア研究」
登壇者:小柳和喜雄(関西大学)・木村明憲(京都市立梅小路小学校)
コーディネーター:稲垣忠(東北学院大学)
本年次大会のオープニングとして,学会長よりご挨拶いただきます。その上で,木村明憲氏より, 小学校教員の立場から教育メディア研究に取り組む意義について論文をもとにご紹介いただきます。 さらに,参加者全員でグループ討議を行い,参加者の交流を図ります。
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- 大会企画2 パネルディスカッション「初等中等教育におけるオンライン授業とデジタルリテラシー」
司会:市川尚(岩手県立大学)
指定討論:堀田龍也(東北大学)
話題提供:三浦敏(石巻市立大原小学校)
佐々木良彰(富谷市立あけの平小学校)
金森千春(芝浦工業大学附属中学高等学校)
コロナ禍により,大学に限らず,初等中等教育へのオンライン授業の導入が進められています。一方で,オンライン授業の実現には,教員や児童・生徒の双方に,従来とは異なるデジタルリテラシーが必要になってくると考えられます。この大会企画2では,オンライン授業の実践を行ってきた登壇者の先生方に話題提供をいただきながら,今後必要となってくるデジタルリテラシーについて考える機会にしたいと思います。
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- 大会企画3 リフレクション
本年次大会はオンライン開催のため,懇親会を開催することができません。そこで,年次大会の最後に懇親会を兼ねたリフレクションの場を設けました。課題研究,パネルディスカッションの様子な どを共有・振り返りながら,参加者で懇親を深めましょう。
5.課題研究プログラム
- 課題研究 1「GIGA スクール時代の ICT 環境・開発・活用」
コーディネータ:前田康裕(熊本大学)・中川一史(放送大学)
国のGIGAスクール構想を受けて、児童生徒一人1台端末および高速大容量の通信ネットワークを一体的な整備が加速度的に進んでいます。多くの自治体、学校がこの環境下で整備や活用が進む中で、学習指導要領の全面実施、小学校プログラミング教育の必修化、学習者用デジタル教科書の法制化なども視野に入れ、活用や運用についての議論が進んでいます。環境整備や関連するソフトウェア・システムの開発、教育実践に関する発表を期待します。 - 課題研究 2「コロナ禍における高等教育でのオンライン授業の実践と課題」
コーディネータ:村上正行(大阪大学)・岩﨑千晶(関西大学)・渡辺雄貴(東京理科大学)・鄭仁星(国際基督教大学)
新型コロナウイルス感染症(COVIC-19)への対策として、高等教育機関においても、さまざまな形でオンライン授業の取り組みが進んでいます。その取り組みを通して、オンライン授業のメリットやデメリット、問題点なども明らかになりつつあります。本課題研究では、大学などにおいて会員が取り組んできたオンライン授業の実践や支援の取り組みに関する研究発表を募集し、オンライン授業に関する知見について検討、共有することを目指します。 - 課題研究3「メディア・リテラシーを育む学習環境の多様性と新展開」
コーディネータ:宇治橋祐之(NHK 放送文化研究所)・佐藤和紀(信州大学)
メディア・リテラシーを育む学習環境は、学校、放送局、博物館など、多様な立場のもとで提供されてきた。それぞれがデザインする学習環境において、目的としている学習の内容や方法はどのように異なるのだろうか。これまで、それらを相互に比較したり、関連付けて検討することはあまりなされてこなかった。しかしながら、複雑に変化し続けるメディア社会に対応できる「メディア・リテラシーの拡張」が求められる中で、それぞれの取り組みから学び合うことには意義がある。そこで、本課題研究では、学校、放送局、博物館など、ある立場のもとで発展してきた学習環境、とりわけそこでの新しい取り組みに関する研究発表を募集する。
6.大会までのスケジュール・発表申し込み
【スケジュール】
- 7月上旬 参加申し込み受付開始(締め切りました)
- 7月31日 課題研究プロポーザル締切(締め切りました)
- 8月17日 課題研究結果通知・一般研究発表申し込み開始
- 9月23日 事前参加費振込期限(締め切りました)
- 9月30日 一般研究原稿提出期限(締め切りました)
【発表申し込み・原稿締切について】
- 第一発表者は会員であることが必須です。発表申込時点までに入会手続きを済ませてください。入会手続き中の方は、発表原稿申し込みフォームの著者情報欄に、「メディア花子(教育大学・入会手続き中)」のようにご記載ください。
- 会員1名が発表できる件数は,課題研究1件・一般研究1件の計2件までとします。
- 英文での提出も受け付けます(10件程度)。英文の場合,発表も英語で行ってください。
- 口頭発表はzoomを使用します。zoomを使用できる環境をご用意ください(zoomのアカウントは学会側で提供します)。
- 課題研究プロポーザルの提出方法につきましては,「課題研究について」をご覧ください。
- 課題研究と一般研究発表の原稿の作成と提出の方法につきましては,「発表原稿について」をご覧ください。
7.参加費について
参加申し込みは,学会員・非学会員とも次のフォームから行ってください。発表をされる方も必ず参加登録もあわせてお願いいたします。
参加申し込みは締め切りました。ありがとうございました。
振り込みを確認できた皆様には,大会専用サイトへのサインインIDとパスワードをメールにて通知します。
【参加費一覧】
参加費は昨年通り,以下の通りとします。
事前(受付終了しました) | 9月24日以降 | |
会員 | 3000円 | 4000円 |
学生会員 | 1000円 | 2000円 |
非会員 | 4000円 ※注 | 5000円 ※注 |
学生非会員 | 2000円 | 3000円 |
※注 本大会においては,非会員の初等中等教育の現職教員の場合,参加を無料と致します。できるだけ多くの参加者にご参集いただき,学会の認知や入会を促す意図がありますので,ご了承願います
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【本大会の参加費送金先】※振込手数料は各自負担
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銀行名:セブン銀行 店名:チューリップ支店
種目:普通 口座番号:2542179
名義:市川 尚(イチカワ ヒサシ)
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【参加費の送金方法について】
振込手数料は各自負担です。
・ご自身の口座以外から振り込む場合は,振込人名義を「学会名簿に登録した会員氏名」にして下さい。それが出来ない場合は振込後,jaems.taikai2020★gmail.com にメールでご連絡ください(★は@に置き換えてください)。
・大学名・団体名等,会員名以外の名義での振込は,参加費の判別ができないため避けていただくようお願いいたします。
・発表者は,参加費とは別に本学会年会費を納めている必要があります。入金口座は,上記「事前参加申し込みに関わる送金先」とは異なります。年会費についてはこちらを参照ください。
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8.その他・お問い合わせ
前回大会に引き続き本大会において,発表予稿集は刊行せず,会員の皆様にPDFファイルの形での配布します。本ページ上部からダウンロードいただけます。
年次大会に関するお問い合わせは,下記までお願いいたします。
第27回年次大会事務局
岩手県立大学ソフトウェア情報学部 市川研究室
メールアドレス jaems.taikai2020★gmail.com(★を@に置き換えてください)