2017年度ワークショップ

企画委員会 第2回企画ワークショップ 報告 
テーマ「今だからこそ、日本の英語教育を考える!」

企画担当:村川 弘城(日本福祉大学)

 2018年1月28日(日)、企画委員会企画ワークショップがパナソニックセンター会議室にて開催されました。大学の教員、学生、小中学校の教員、教育関係者を合わせ、22名の参加がありました。
 今回のワークショップは、「今だからこそ、日本の英語教育を考える!」をテーマに開催されました。2011年より小学校において「外国語活動」が全面実施され、様々な課題を抱えながらも、全国の学校で実施されています。そんな中、2020年からは教科としての「英語」が実施され、2018年度からは段階的な実施が計画されています。もちろんその計画内では、ICTやメディアとの関わり方についても検討していく必要があります。小学校の教科英語元年に向けた準備期間である今だからこそ、これからの日本の英語教育について一緒に議論するため、本ワークショップのテーマが設定されました。
 本ワークショップは、[話題提供]と[グループディスカッション]の2部構成で実施されました。

 前半の[話題提供]では、国の政策、特区の現状と課題、小中接続のそれぞれに造詣の深い方を講師としてお呼びし、それぞれの立場からこれからの日本の英語教育について報告していただきました。
 後半の[グループディスカッション]では、話題提供の際にお話しいただいた講師の先生方をリーダーとしたグループを作成し、その中でより深い議論を行っていただきました。その後、グループ内でお話しいただいたことを全体に向けて発表していただき、共有しました。
 話題提供で3つの立場からお話し頂き、その内容を軸にグループワークで議論が行われました。結果的に、教科書の問題、補助教材の活用、「読む」「聞く」以外の「話す」「書く」の育成・測定方法、小学校で英語を学ぶことの意味など、多岐にわたった議論となりました。各グループからは、英語教育には、まだまだ課題も多く、本ワークショップの中で解決できなかったことも多いことが報告されていました。しかし、課題が多いことによる不安により、各話題提供者と参加者、参加者同士、各話題提供者同士のつながりが今回のワークショップの中でできたことは、大きな成果だと感じます。
 本ワークショップにご参加いただき、盛り上げていただきました皆様に、改めて感謝いたします。ありがとうございました。