2015年度 編集委員会・企画委員会合同ワークショップ開催報告
テーマ:タブレット端末環境と実践・評価・運用
2016年3月30日(水)13時から、京都外国語大学で、編集委員会・企画委員会の合同企画によるワークショップを開催しました。本ワークショップは、2016年7月30日締め切りの「教育メディア研究」第23巻2号において、特集号「タブレット端末環境と実践・評価・運用」を予定していることと連動した企画でした。
23名の参加によるワークショップであり、3つの話題提供と、3グループに分かれて各2名のレポートの検討を行う内容の濃い研究交流が行われました。
第1部の関連研究に関する話題の提要としては、市川尚(岩手県立大学)氏、瀬戸崎典夫(長崎大学)氏、森下孟(信州大学)氏から行われました。市川氏からは、近年のタブレットに関する研究論文について広くレビューした結果を報告していただくとともに、ご自身で取り組まれている数学等でのタブレット活用の実践事例を紹介していただきました。瀬戸崎氏からは、すでに論文化されたご自身のタブレットに関する研究事例3つを紹介していただきながら、新規性や査読のポイントなどを紹介いただきました。森下氏からは、附属学校での取り組みを中心にICT活用環境整備と教育実習におけるタブレット活用等に関する事例の紹介をしていただきました。
第2部のグループワークでは、市川尚(岩手県立大学)氏、村上正行(京都外国語大学)氏、永田智子(兵庫教育大学)の3人をコーディネータとして、3つのグループに分かれ、各グループ内でそれぞれ2名の研究レポート報告(自身が進めている、あるいは、進めたい研究内容の紹介)が行われました。報告を受け、各グループで活発な議論が行われ、研究論文にするための研究デザインやデータの収集方法、重点の置き方などについて深い議論が行われました。
最後に、まとめとして村上正行編集委員より、論文投稿にあたっての注意点の説明がなされました。全体を通じて、各参加者がテーマに関する知識を深めるとともに、論文化することに対する意欲を高めることのできた会となりました。ご参加・ご協力いただいたみなさまに感謝いたします。
永田智子(兵庫教育大学)