2020年度 第1回研究会のご報告
テーマ「新たな可能性を見出す教育実践とメディア利用/一般」
2020年7月25日(土) ,「2020年度第1回研究会」がオンラインで開催されました。今回は新型コロナウィルス感染症の拡大を受けて,初のオンラインによる研究会を開催する運びとなりました。使用システムはWeb会議システムであるZoomを利用し,2会場を個別設定したオンライン研究会となりました。
今回の日本教育メディア学会の研究会のテーマは,新型コロナウィルス感染症の拡大により多くの教育機関で休校措置や遠隔教育が実施されている現状から,「新たな可能性を見出す教育実践とメディア利用/及び一般」としました。その結果,11件の研究発表の申し込みをいただき,オンライン開催という利点もあり北海道から九州という全国各地より50名を超える参加者がありました。
A会場では,主に遠隔授業(オンライン授業)における教育実践などの発表がなされました。グループチャットツールやオンデマンド型動画配信などの活用,コロナ禍におけるオンライン授業の様々な事例が示されました。また,学部生の登壇もあり非常に興味深いものとなりました。
B会場では,主にメディア利用や一般研究の発表がなされ,教員の教職経験がテクノロジー利用に及ぼす影響や中学校教師の授業でのメディア利用,プログラミング的思考を育成する教材支援や番組制作者の意識・態度の調査など,多岐に渡る発表がなされ,教育メディア研究の新たな可能性も示されたと感じます。
オンライン開催かつワンオペレーションという体制で多少の心配もありましたが、接続不良が1件のみと大きなトラブルも無く,研究発表は座長の的確な進行のおかげで両会場とも滞りなく進みました。オンラインという利点で両会場を簡単に行き来することができ,活発な意見交換も展開できたと感じます。充実した発表内容から,コロナ禍でも様々な取り組みができることを確認でき,様々な可能性を見出せたのではないでしょうか。
最後に,オンライン研究会にご参加・ご発表いただきました皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。