ご挨拶

2015年10月17日(土)、18日(日)の2 日間にわたり、第22 回日本教育メディア学会年次大会が東京都世田谷区にある日本大学文理学部にて開催されます。

さて、今大会では教育とメディアの理論研究に焦点を当て、教育メディア研究の幅をどこまで広げていく必要があるのか、多くの参加者とともに議論を展開したいと考えております。準備段階ですので、詳しいスケジュール等は確定しておりませんが、「自由研究」に加えて、下記のような 「シンポジウム」「基調講演」「課題研究」を企画しています。なお、基調講演につきましては、多くの方と問題意識を共有したく、一般公開いたします。学校・大学関係者広くお誘い合わせの上、ご参加ください。

  • シンポジウム「教育とメディアの理論研究展望」コーディネータ:小笠原喜康(日本大学)
  • 基調講演「これからの教育と人工知能(仮題)」新井紀子(国立情報学研究所)
  • 課題研究Ⅰ「タブレット端末環境と実践・評価・運用」コーディネータ:中川一史(放送大学)
  • 課題研究Ⅱ「OER / MOOCsのデザイン、開発、実践、評価」コーディネータ:Insung JUNG、佐々木輝美(国際基督教大学)
  • 課題研究Ⅲ「情報活用能力の育成と評価」コーディネータ:後藤康志(新潟大学)
  • 課題研究Ⅳ「メディアとしての教材」コーディネータ:朝倉徹(東海大学)

本学は学部ごとにキャンパスが別れております。大会会場となる文理学部キャンパスは、新宿駅から私鉄で10分のところにあり、とてもアクセスがよい場所です。幅広い方々からの研究発表のご応募をはじめ、当学会へのご参加をお待ちしています。
また、今回からの新しい試みとして発表予稿集の刊行はいたしません。大会前に、会員の皆様にPDFファイルの形での配布となります。

◇シンポジウム「教育とメディアの理論研究展望」
 教育メディア研究は、裾野の広い研究です。決して、単にメディア装置を授業等に生かす方法の研究に限定されるものではありません。しかし、ではどのような研究があるのか、どのような研究をしなくてはならないのか、という問題については、ほとんど議論がされていません。シンポジウムでは、単なる効果研究を脱して、本学会独自の研究開発の可能性について、より根源的な議論をおこないたいと存じます。

◇基調講演 「これからの教育と人工知能(仮題)」新井紀子(国立情報学研究所)
 いま、産業革命以来の社会の大変革時代を迎えています。21世紀は、ロボットと人工知能とビックデータの時代といわれています。その変革は、社会の職業や生活の仕方そのものに大きく及んでくるでしょう。そしてもちろんそれは、教育の方法や学力観にも及びます。人工知能が教室に入ってくる時、そこになにが起こるのか。誰にも予測のつかないこの時代を考える手がかりを、東大入試問題を人工知能に解かせようとなさっている新井先生に伺ってみたいと存じます。